仕立てあがりました!!…が。。。(━_━)ゝウーム

2009年11月23日 14:47

さて、先月記事にも書きましたが、母と呉服展示会にいって、散財してしまいました。
その着物ができあがって参りました〜〜〜♪


マリー・アントワネットのドレス風?袋帯。アップで撮りました。茶色の部分が、モールなのでモコモコしています。そこがちょっと個性的で洋風。
なかなかのオーラに、満足、満足〜。^^
一目ぼれしただけあって、出来も良かった。あんまり普段にするの、もったいないな〜。なんちって。

帯

ううっ、思ったより、きんきらで立派で、迫力があるじゃないか。これで本当に紬から小紋から、訪問着、なんでも合わせていいのかいな???


で、「なんちゃって結城紬
オーソドックスな、源氏車柄というのだそうです。

                             紬

ううっ!!ダサい!!やっぱりダサすぎる!!
これじゃ、センスの悪いお母さんのお古を、箪笥の奥から出して着てるみたいだぁぁあああ!!
「結城」というブランドと、お値段につられて、買ってしまったけど、超反省。
これは、失敗した〜〜〜〜〜!!!

ダサいよ〜〜〜。o(TωT )( TωT)o ウルウル

んで、展示会場でしてくれたみたいに、この紬に、この帯をのせてみました。
小物も、こんな感じでコーディしてくれたのですが。。。。なんか地味くない?
しかも、帯が立派すぎて、本当にこれでいいのかいな????

              コーディ

母と、(━_━)ゝウーム、、とうなってると、呉服屋さんが、
まあ、普通こういう結城紬は、この袋帯よりも、八寸とか、普段着用の帯を結びますわね

へっ????どういうこと??今更????

そんな常識は、百も承知の助でございますよ〜〜!!

ご主人はじめ奥さんも、他の呉服屋さんも、こんなキンピカな袋帯でも、紬から、何から何までオールマイティ!!って皆で勧めたじゃん??o(TωT )( TωT)o ウルウル

話、違うでしょ?今更????

…とちょっとつめよると…
もちろんこの袋帯と合わせて頂けますよ。今はそういうコーディネイトされる方もみえますね。」

ん〜〜〜〜〜〜??
なんか、話のニュアンスが最初と違うんですが…???!!!って感じでした。呉服屋は…怖い。。。。

確かに帯は、いい帯だったな、と納得。
でも、こんなことなら、やっぱりこのなんちゃって結城は、安物買いの銭失いだった気がします。
それでも、呉服屋さんが見ても、証紙を見ずに、着て歩いてるのを見る分には、本物の結城と違いがわからないくらいだそうです。(それさえも、いまや本当の話かわからない…...( = =) トオイメ)

ま、今時、どんな格の着物にどんな帯、ってあんまりうるさくないのでしょうか。
いい、っていうんだから、この紬に、この帯を合わせて着るぞ!!(* ̄0 ̄*)ノ オォー!!

だって、この帯、モダンな感じでしょ?
私の持ってる訪問着や付け下げ、古典柄なので、雰囲気が合うか、ちょっと疑問なんだもん。
色無地には良さげだけど…

とりあえず、ここで代金の支払い。。。。ああお金よ、さようなら〜〜〜

今月は、伯父の葬儀二つ、そのうち一つは半額を家がもったので、辛い辛い。(泣
また来週には京都に1泊旅行だし、来年1月には母と東京1泊旅行。歌舞伎見学。
これも10万くらいかかりそう。。。
しばらくお金を使わないようにしなくては…。。


と、慎んだ生活を心がけているのに、大須の「大福屋」さんで、着物用下着が安かったので購入したら、ん?この中古帯、超お値打ちでかわいいし、全然しめてないわね。。と衝動買い。。(ヘ;_ _)ヘ ガクッ

             パッチワーク帯

パッチワークで、真ん中が銘仙だそうで、一応全部正絹。柄の部分が少ないので安いのね?
紺色の紬とかにするとかわいいっぽい…♪


なのは、いいけれど!!!

躁期には、食品等も、がんがん買ってしまいます。
財布の紐がだらだらになってしまうんです。いかん!!いかんよ〜〜!!
これでは老後、路頭に迷います!!

しばらくは、本当に、財布の紐を締めて、頑張りたいです。

でも、お正月には何かと出費が嵩むんだよね〜。( ; ̄ω ̄)ゞイテテ・・・

11月のお稽古……既に季節が過ぎ去った感じ…^^;

2009年11月23日 14:21

神社等の月釜など、気楽な茶会に行ってみたいけど、お手伝いもせず、先生と会ってしまうと気まずいし、そんなこんなでお茶会とかには、なかなか参加する機会もなく…。
とりあえず、お稽古のメモ代わりの記事を…。
本当にメモ代わり、なので、適当に飛ばしてくださいね。

今月から、炉の季節になりました。

11月7日の稽古は…

棚は、青漆爪紅(せいしつつまくれ)の糸巻棚でした。
すぐ忘れちゃうけど、今検索すると、これは碌々斎好のようです。
いつも思うけど、1800年代〜1900年代の初めの時代に、この緑の漆に、ふちだけ紅というセンス、
この糸巻の形を棚に用いるというセンス。これ、モダンな棚だな〜、と思います。
個人的に好きな棚です。

棚

ここの真ん中の段に飾ってある棗、とっても素敵な細かい細工がしてありましたので、後でこっそりパチリ!


棗(青海波に千鳥模様)
とくにこの細工に名前は無く、黒い漆の上に、赤い漆で絵が描いてあるんだったか、赤をぬって削ったんだったか??…(私が忘れました)とのこと。
それにしても、細か〜〜〜〜い!

                           なつめ


水差しは、織部。ひし形をしていてかわいいです。
 
               水差し


この日の掛け物は、うちの先代の宗匠の手による宝珠の絵に、三玄院の寛州和尚さんの賛。
忘れてしまった〜!写真も細かくてよく読めないし。
何だか、宝が尽きない、、、というようなおめでたい内容だったです。^^;

               掛け物1


さて、この日の花は、南蛮の砧の花入に、妙蓮寺という真っ白な椿と、添えははしばみ。

この季節、まさにこの1〜2週間、色づいたはしばみを使うととても風情があるそうで、この日はまだ色づいておらず。でも、どことなく枯れた様子が秋の風情。。
はしばみを、この季節に使うために、また先生は、夏に大変苦労して手入れされるそうです。虫がすぐ食うらしく。

花1

↑ 花台が、棚と同じ、青漆爪紅ですね。

さて、このはしばみに注目! 
次の代2週のお稽古、11/8に、先生は同じ妙蓮寺とはしばみを使われました。1週間で、こんなに色づいていましたよ。^^
季節を感じますね〜〜。
けれど、第3週に使っては、少し面白くないのだそうです。
                          花2

↑ 花入れは、ねずみ志野の耳付
花台が、今度は透明の漆で、ふちだけ黒漆。
啄斎好みで、松(素材)のすり漆の丸高台だそうです。(手帳を見ながら…^^;)


同じく、第2週の掛け物は…

             掛け物2

「丹楓葉落寒」…たんぷう(かえで)、葉落ちて、寒し、だそうです。尋牛斉宗匠の筆だと思います。(花押あり)


花といい、掛け物といい、まさに季節にぴったりですね。
秋は、1日1日と深まり、留まっていません。外を歩くと木々の色づきも、空気の冷たさも、どんどんかわりゆく時を思いますね。

…なのに、第3週をこえた今頃こんな記事で、季節感がなくて、すみません。^^;

寒くなりました。我が家も、いよいよストーブに灯油をいれましたよ。
皆さんも、お風邪を召されませんよう。。。


※聞き書きで、間違いがあるかもしれません。もし発見されたらどうかご指摘くださいませ。<(_ _)>

11/8 「桑山美術館」 〜 和わ きもの倶楽部

2009年11月17日 18:38

何だかバタバタして、大変遅くなってしまいました。
でも、とても元気にしております。いつも皆様にご心配頂き、本当に幸せものです。ありがとうございます。

さて、11/8日曜に、定例の「和わ きもの倶楽部」がありました。
今回は、地下鉄「川名」から徒歩10分、、、以上?(笑)の「桑山美術館」でした。
後からお茶の先生に話したら、そこは個人の美術館で、そこの奥様とも懇意で、よくお茶会も頼まれるとのことでした。不肖の弟子は、そこで手伝ったこともなく、先生、すみません。^^;

さて、今回のテーマは「茶色」
う〜〜ん、困ったよ!!茶色の着物、小物、帯、何にもない!
で、苦し紛れに母の小紋。八掛けが小豆色なので、「茶色」に見立ててもらって許してもらうことに。。。
かなり地味な着物で、小物を朱色にしてみたけど、着た写真を見たら、やっぱり超地味ですね。^^; おばあさんみたい……^^;
しかも、なんか遠くから見ると、縞がボケて膨張して見える、という、「どうなの?これは」という着物でした。


着物 柄アップ

きものアップ

               コーディネイトした様子。帯は「パピルス」という素材の袋帯。
             (なんか、写真、ハレーション起こして?筋が歪んでますね?色も変)

                         きものコーディ

そして、実は先月の帰りに大須で見かけたお値打ちな畳表の履物(草履と思ったら下駄でした)を、後日結局購入し、この日履いていきました。3800円なり〜。^^

           げた


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さて、いつも通り14時に集合し、地下鉄で一行は「川名」駅へ。
そこから「山中」の交差点を通り越して、てくてく10分〜15分歩きます。
天気がよく、汗ばんできたところに、ようやく緑の屋根の瀟洒な建物が見えてきました。

桑山美術館玄関(写真が斜めってる。^^;下手くそ〜〜!)

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一歩門をくぐると別世界。。。

           IMG_1238_convert_20091117181726.jpg

さて、この日は(いつもかなぁ)お茶道具の展示ということで、大変楽しみにしていきました。
薫さんとイマジンさんと一緒にまわらせていただきました。
薫さん、どんな分野にも造詣深く、何でもご存知なんですが、お茶道具にもホントに精通してらして、すごいな〜。
私など、「習っている」と言うのが恥ずかしいぐらいに、何もわかりませんでした。
2階は、近代の赤楽の茶碗を中心にした、覚入とか惺入とかの展示でした。(パンフを見てわかりました)…、楽の何代目とか、本当は覚えなくちゃいけないのですが(先生レベルだと、その作風で見分けられなければならないそうです)
えっと、、、、???って感じ。^^; そこに何年から何年とあるので、かろうじていつくらいの人か、と想像。
また、「真」のお道具には、自分はとんと疎いのだな、と改めて実感。薫さんにいろいろ教えて頂きました。(不遊環と遊環の違いとか…)

1〜2階の展示を楽しんで、さてお庭で皆さん撮影大会。
お茶室の前で交代で座って1枚。
またお庭をバックに撮っていただきました。

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実は、この日は袋帯に初挑戦!
袋帯は自分で結べなくて敬遠していたのですが、先回、呉服屋で購入した「前結び帯板」で、前で結んで、くるりと後ろにまわす、という業を試してみました。
(ビデオで何度も研究しました〜!)
最初なので基本の二重太鼓に、と思ったけど、着物が「粋筋」なので、粋な雰囲気が似合わない私ですが、「簡単(省略)角出し」に挑戦。
なので後ろ姿も撮って頂きました。

                   IMG_1242_convert_20091117182745.jpg

こうしてみると、太鼓が大きい、
いや、それ以前に、着付けが下手だ!!

背中にしわ(のばしたはずなのに)がよってるし、スカートみたいに裾がしまらず広がってるし、
おはしょりもうまくできたと思ったのに、なんか今ひとつ。。。帯板で着崩れしなくていいな、と思ったけど、ダメだぁ。。o( _ _ )o ショボーン
まずは、帯も、だけど、着物を綺麗に着るコツを勉強しなくちゃ、ですね。

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この後は、sadayanさんが大須に用事があったので、大須に場所移動。
sadayanさんと紫野さん、イマジンさんと薫さん、私、の5人で、カフェでわいわい着物談義。。。ならぬ「ゲテモノ食い談義」(爆笑)
いろいろ話は盛り上がり、気がつくともう6時!疲れた〜〜〜!
私は、いつもの通り、また元ダンナと焼肉→バーのコースへ。
皆さんは、その後スニーカーを求めて靴屋さんへ移動されました。

来月は、「金」がテーマカラー。
ということは、袋帯で垂れ物ですね。
余所行きの帯を、下手な着付けで汚したくないので(苦笑)、母の安物の変な金ぴか(安物なので金糸の色が悪い)の帯に、自分の色無地、久々に着ようかな。
ここでも、前結び帯板があって助かります!
初二重太鼓に挑戦。来月も晴れるといいなぁ。

10月 御園座顔見世公演「仮名手本忠臣蔵」〜夜の部

2009年11月11日 18:09

長い記事になってしまいました。歌舞伎に興味ない方は、どうか飛ばしてくださいね。^^

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さて、というわけで、10/23(金)の夜、一等席(迷って)をとってあったので、
気分が悪くて、足元ふらふら、集中力も欠如状態で、マスクをかけて、一人御園座に向かいました。
今回は、弁当に、御園座近所の東寿司本店で、助六を購入。

天井を見上げると、ぼ〜〜〜っとします。見てわかるのかしら?と不安になりながら開幕。。
先日の記事で、「仁左衛門、20年ぶりの勘平」と書きましたが、間違いで「3年前に演じたのが、20年ぶり」だったそうです。

21,000円もする席、満員御礼だったのに、ぽつぽつ空いてるんです。来ない人いるの?インフルエンザ?
こんなに急病とは思えない!! 前に座高の高い人がいましたので、隣が空いていたので、六段目からは隣で観劇しました。^^
何年ぶりかの、真正面の素晴らしい席!


忠臣蔵は、五段目〜七段目まで一転して世話物になります。

最初、期待していなかったのは、66歳?の仁左衛門が、32歳の勘平を演じて、
違和感なく、フレッシュに悲しい若者に感じられるだろうか、
ということでした。
でも、最初の登場から、颯爽とした美々しい若者姿!
すぐに舞台に引き込まれました。

浪士仲間と出会い、仇討ちの計画とその際金子が必要になる話を聞く勘平。
困っている夫の為に、女房のお軽は、両親とも相談し、身売りしてその金子を夫に内緒で用意することにする。
お軽の父が金子を持って闇夜を家路へと急ぐ道すがら、斧定九郎という悪人に切り殺され財布を強奪される。
そこに通りかかった勘平、猪の姿をみつけ鉄砲を放つ…実はその弾は先ほどの定九郎に当たったのだった。(例え猪を見つけても、夜に撃つなんて無謀すぎますよね?^^;)
見ると暗闇に倒れた人影。
しまった!人に間違って当たったか!と思い介抱するが、その人の顔は見えず、財布の中の大金に気づき、ついついそれを持ち帰る。

ここで真っ暗闇の中、灯を持ってない勘平は、火縄銃の火縄をぐるぐる回しながら辺りを伺います。実際の火を使っていますが、その演出が面白い

翌日、お軽の身を引き取りにきた場面、勘平は何も知らずに帰ってきます。
なるほど、先回の「平成中村座」でnanashiさんに教えて頂いたとおり、お軽は、おとくと全く同じ鳶石の衣装でした。^^
さて、ここで勘平は浅葱色の新品の紋付に着替えるのですが、これまた爽やか。パンフによると、浅葱色の衣装は二枚目を象徴するものだそうです。財布を拾ってにこやかな勘平。(ま、少し都合がいいけど)お軽の身売りを断ろうとする。
お軽を迎えに来たお才は、既に半金を父親に渡しているから足りない、これと同じ布の財布にいれて渡した、と勘平に見せる。
それを何気なく見た勘平、真っ青になる。そっと袖に隠して人に見られぬように確認。さては自分が誤って殺したのは、なんと義父だったか?!
大いなる勘違いをして、はっと、煙管をとり落とします。

その後、ずっとうつむいて小さくなって座り込む勘平は、とてもいじらしく、本当にどうしていいのか途方にくれた若者そのもので、仁左衛門の演技の素晴らしさに心打たれました。
そして、夫婦の別れの場。ちょっと目頭が熱くなるのですが、このとき、昼間に「白い巨塔」の再放送をしていて、孝太郎演じるお軽がどうも医者の姿とだぶり、色っぽく艶っぽく見えず、残念。^^;

ここでお軽は、後にどんな事件が待つか知らずに祇園へ売られていきます。
そこへ地元の猟師仲間が、義父の遺骸を運んでくる。
様子のおかしい勘平に義母は疑いをかけ、さっきの財布を見せろと言い、「この舅殺し!」と散々に勘平を罵り、打ち据える。
そこへ浪士仲間の来訪。勘平は主君の一大事の折、お軽との逢瀬で駆けつけられなかった不忠者。その勘平の金子は受け取れないとの由良之助からの伝言。さらに、浪士二人は、義母の訴えを聞き、勘平を切ろうとするところ、勘平は、もうどうにもならないところに追い詰められ、全ての事情を話し、切腹する。

この時代、主君への忠義を恋愛で運悪く果たせず、こんなにも不名誉とされ、その名誉を回復するために、妻もその両親も協力して身売りまでして金を作り、
それはすべて仇討ちに加わりたいという一心だったのに、どこで歯車は狂ったのか。
逆に、武士にとっては、家族も何もかも、「武士の名誉」の為に犠牲になるものだったのですね。

もし、殺したのが義父じゃなかったとしても、事故だったとしても、殺めてしまった人の財布を奪い取ってまで仇討ちに徒党したい、という気持ちは決して「正義」ではなく、
けれど思いつめるがあまり、時に過ちを犯す勘平は、とても弱く、人間的だと思います。
主君の一大事に恋人との逢瀬を楽しんでいた過去を悔いているというエピソードひとつとっても、「若者」ゆえの「危うさ」「必死さ」を感じずにはおれません。

そういった勘平の心の動きや人間性が、ひしひしと伝わってくる、この仁左衛門の素晴らしい演技。
これだけでも、今年、チケットに何万円も投じた価値がありました。

その後、義父の遺骸を改めると、死因は銃でなく刀傷であり、定九郎が犯人とわかり誤解が解ける。
浪士二人は、勘平に、仇討ち参加の連判状に血判させてやり、勘平は安心して静かに息をひきとります。
涙、ぼろぼろの大号泣の六段目でした。

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さて、七段目は、何度も見たことがある「一力茶屋の場」です。
お軽が孝太郎じゃな〜、と思っていたら、この場では、福助でした。
美しさ衰えたけど、やはり姿は艶っぽく、う〜〜ん、演技は見た目だけではないけど、やはり女形は美しくあってほしい、と実感。

以前に見たのは、由良之助が幸四郎でした。今回は団十郎。
最初、酔っ払って(ふり)出てくるときは、紫の鮮やかな衣装で出てきます。
そして、後から酔いが覚めて出てくるときは、鶯色の渋い色の衣装で登場。
この衣装は、由良之助のその場面での内情表現が変わることを表していて(それはパンフ見なくても想像できました)、最初は色気とおおらかさ、後は浪士を束ねる忠臣達の頭領、を演じ分けなければならず、難しいのだそうです。
団十郎は、表現が素直で、わかりやすかったです。

何度も見た七段目だけど、お軽の兄、平右衛門(橋之助)が、お軽に、父と勘平の切腹の事実を打ち明け、お軽がそれを嘆く場面がすごくいい。
それは、今まで単独でこの場だけ見ていたので、実感としてわからなかったけど、
今さっき直前まで、その勘平を見ていたので、その場面の哀切さがよみがえってきて、その悲劇性が強調され、通し狂言ならではの良さだな〜、と妙に納得。

ここでも、密書を覗き見してしまったお軽を殺して手柄をたてることによって、由良之助に共する事を許されたい平右衛門。
気持ちはわかるけど、実の妹の命を引き換えにしてまで、男としての思いを遂げたいのか!!
女の身としては、「勘平といい、平右衛門といい、男とは、なんと身勝手な」という感想です。

裏を返せば、お軽も、どこまで気の毒な女性なのでしょうか。

だいたい、この場面、有名な「敵の裏をかく」為に大星が祇園で遊んでいる場面なのですが、もう数日間飲み続けだという。。。すごい代金ですよね?
かたや、死ぬ思いで、金子を調達する浪士たち。それで命を落とす勘平や、身売りまでするお軽。
なのに、必要経費として、由良之助が飲み代に使ってるんだ?と思ってしまいました。
そういうことは考えずに楽しむ、お芝居、ですよね。^^;

結局は、勘平の悲劇と平右衛門の忠義心の深さを聞いた由良之助が、平右衛門の共を許し、お軽も見逃すのですが、
悪人を押さえつけながら、仇討ちの決心と本心、数多くの浪士達の命がけの苦労の大変さを、長くとうとうと語るのですが、
そこでもさっきの六段目の勘平の悲劇に思い馳せ、涙を誘う名場面でした。


つまり、思うに、由良之助は大事な主人公、大役だけど、後半の影の主役は勘平で、
勘平の出来・不出来で、「忠臣蔵」の通しの出来が左右される気がします。
勘平が、いかに哀愁を誘う演技だったかで、その後の由良之助のセリフさえ影響を受けるのはすごいことですね!!

最後の十一段目の「討ち入り」は、由良之助以外に中心的な役者は出ず、師直も、左団次ではない人です。なので立ち回りを少し楽しんで、最後の勝どきで、は〜、すっとした、という、ただそれだけの段です。


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随分、長い記事になってしまいました。

母が外出先で食事するときに、日本手ぬぐいをエプロン代わりに使っていましたが、だいぶ汚れたのでお土産に…

ひざかけ  ひざかけ2

銀座くのやなのですが、ひざかけも、着物みたいなたとうに入っているのもオシャレでしょ?
普通のひざかけより、少し長く、大判だそうです。母も喜んでくれました。

期待以上だった夜の部。
これも、仁左衛門の素晴らしい、若々しく切ない勘平の演技がすべてだったと思います。
改めて、仁左衛門という俳優さんのすごさを知りました。感動の、思い出に残る舞台となりました。


※ 勘平については、東西の家によってだいぶ型が違うようです。
次回は、他の俳優さんの勘平も是非みたいです。
でも、財布と煙管の扱い等の見せ場の型を、あまり記憶していません。もう心が入り込みすぎて。^^;

10月御園座顔見世公演「仮名手本忠臣蔵」〜昼の部

2009年11月10日 00:41

長らくご無沙汰しました。先週は、葬儀やら母の病院やらで慌しく過ぎ、
日曜は母を1泊。1ヶ月ぶりに「和わ きもの倶楽部」に参加してきました。

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大変遅くなりましたが、10月の御園座の歌舞伎の話をば。

今年は、名古屋では、43年ぶりに「仮名手本忠臣蔵」の通し、ということで、早くから楽しみにしていました。
歌舞伎好き、とかいいながら、恥ずかしながら、ちゃんと見たのは、七段目のみ。それは2回くらい見たので、もういいや、って感じで、なので昼の部の、塩冶判官の切腹の場を一番の楽しみにしていました。
でも、もちろん昼・夜両方見に行きましたよ。^^
母に聞くと、どちらかでいい、ということなので、10/17昼の部に一緒に行き、10/23母の泊まりの日に、一人で夜の部を見に行きました。

結論!夜の部が圧倒的によかった!!
昼の部は………ちょっとイマイチ。
で、記事をすぐにアップする気になれないうちに体調不良になりました。
喉痛と、微熱を押して夜の部に、ぼーーーっとしながら行ったんですが、もう、あなた!
仁左衛門の20年ぶりの勧平に、感動の号泣!!
なので、結果的に、イマイチな昼の部しか見られなかった母に、申し訳ない気持ちになりました。

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さて、いつもよりちょっと早い10:45の開演。
張り切って、いつもより早く7時半に起床。(いつも遅いんです。^^;)
またまた母が雨女。(T_T)。でも、小雨だったので、思い切って地下鉄で行きました。


まねき

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       御園座正面入り口

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今回、お昼は、この正面入り口向かいの喫茶店のサンドウィッチが美味しいので、それを休憩時間に予約しておきました。

nanashiさんに伺っていた通り、開演時刻より5分早い鐘の音…。
ああ、開幕前の「口上人形」だあ〜〜!と勇んで席へ。
侍姿の人形が、今回務める役者の名前を紹介していきます。

そして、浄瑠璃に合わせて、ゆっくり幕が開きます。
普通は、最初ゆっくりで、その後、ががが〜〜っと早く開きますが、忠臣蔵の大序は、鳴り物と「東西東西〜〜」の掛け声にあわせ、ずっとゆっくり開きます。
以下、パンフレットの抜粋です。

…「天王立ち下がり羽」という鳴り物に合わせての開幕、幕が開いてからの「七五三の置鼓」や「東西声」、杵の打ち方はもちろんの事、主要人物が浄瑠璃に合わせ、顔を上げて行く様が、人形に魂が入って動き始めるという趣向など、徹底した演出が確立されています。…

だそうです。なんというか、儀式性が強く、これから始まるぞ〜〜〜!!というドキドキ感に満ち、また面白い演出だな〜、と感心。
これが見れたのは、やはり昼の部に来てよかった、という感想です。

ここで、テレビドラマだと塩冶判官は、「浅黄色」の着衣というイメージですが、歌舞伎では、浅黄色なのは桃井若狭之助で、塩冶判官は、綺麗な柔らかい「卵色」というかクリーム色の衣装
二人とも、爽やかな青年という印象。
今回、塩冶判官は橋之助が演じていますが、番隋長衛兵とは全く違った、美しい人形のように品のある様子。
物語をよく知りませんでしたが、ここで高師直と意見が対立して、切りかかりそうになるのは、桃井のほうなのですね。そして高師直が、どうやら塩冶判官の奥方、顔世御前に横恋慕している様子。

で、物語が進んで三段目。ここで桃井の家来が、主の為に、師直に賄賂を贈り、師直は喜んで受け取る。そして後半「松の間刃傷の場」へ。
桃井の家来から賄賂をもらっている師直は、切りかかろうと立腹している桃井に平身低頭誤り、桃井は拍子抜けしてその場を去る。。
そこへ運悪くやってくる塩冶判官。
しかも、そこへ顔世御前から、師直の恋文に対するきっぱりとした断りの文が届き、師直の怒りの方向が塩冶判官に向きます。
で、塩冶判官をめったへりくそに悪く言う。

ここで、左團次の師直、普通はどうなのか見たことないので比較できないのですが、
すごい悪役というよりは、少し滑稽なんです。賄賂を受け取る場でも、師直の家来の伴内が滑稽な役どころのせいか、何か本気で憎たらしい悪役に見えない。
う〜〜ん、わざとこういう脚本なのでしょうか。
パンフレットには、「あくまでも大名同士の喧嘩という品格を失うことなく演じる事が大事」とあるのですが、そう見えなかったです。
ゆえに、塩冶判官が、だんだん耐えかねて師直に抜刀して切りかかるところが、あまり切羽詰って見えない気がしました。

さて、一番見たかった四段目。「判官切腹の場」
知らなかったのですが、切腹の場は、重々しい厳粛な雰囲気を損なわない為に、その間、昔からの慣例で客の出入りを禁止しているそうで、今でもその通り、遅れると中に入れないので、急いで昼食をとりました。
そういう決まりごとって、ちょっと感動。

沙汰の使いがやってきて、着衣を脱ぐと、死に装束、という判官。
死を覚悟しつつも、「由良之助はまだか」と最期まで気にする様子。
そして、前に勘三郎の番組で見たけど、ここは、きちんと切腹の作法を演じる事が大事なのだそうです。
判官が腹に刀を突き立ててしばらくして、由良之助(団十郎)がかけつけます。
ここは、昼、一番の見所で、団十郎が出ただけで、こんなに胸ときめくのか、とびっくり。
そして、主従の感動の最期の別れです。
やっと少し、じんわりと熱いものがこみ上げました。

けれど、もっと感動すると思ったのに、物足りなかった。
橋之助のせいか団十郎のせいか??
橋之助は、人気もすごくあって、会場でも大声援。でもnanashiさんのおっしゃるように、個人個人で役者は好き好きがあるので、私とはフィーリングがちょっぴり合わないのでしょうか。
美しく品があるけど、人間的な塩冶判官に見えず、無念さや、苦渋、死にゆく人間の迫力が感じられなかったのが残念です。

舞台で気がつかなかったのですが、パンフレットに団十郎のインタビューがあり、そこで、この場面について、浄瑠璃が、普通なら「襖を開ける」というところを、「踏み開き」という文句になっているそうで、蹴って開ける位の切迫感で駆けつけた由良之助の、表面は静、心の内は動、の演技が難しいのだそうです。
塩冶判官は、「かたみ」に切腹に使った刀(九寸五分)を、と由良之助に言い残し、すなわち「かたき」とかけているのだな、というのは、さすがに私もわかりました。

さて、その後、判官の遺体が寺に運ばれ、皆が焼香したり、諸士の評定場面、、なのですが、ここが、なんとも眠い!
高いチケットだというのに、不覚にも、うとうとしてしまい、何がどうだったか、わかりませんでした。おそまつだ〜〜〜!!楽しみにしていたというに、本当に不覚。母はちゃんと見ていたようです。

そして、続く「城明け渡しの場」で、再び目が覚めました。^^;

最後の「道行旅路の花婿」は、勘平とお軽の舞踊なのですが、ここでの仁左衛門、孝太郎親子コンビはイマイチ。
だったので、夜の部の仁左衛門があんなにいいとは思わなかったのですよ!



…というわけで、イマイチといいながら、なんだか長くなってしまったので、後編は、後日。。。




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