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歌舞伎の記事は…?あれ??…気にしない気にしない~~(笑

実は、先日、今流行の「断捨離(だんしゃり)」を薫さんが行った結果、
素敵な着物の本を5冊ほど頂きました♪

我が家の断捨離、、、はどうなの?という話をおいておいて、
こうして本を人から人へ、、という大切にする事、いいですよね。
昔、本をまたぐと親に怒られました。
テレビのどこかヨーロッパの国(ポーランド?)の古い大きな本屋は、コンピューターで管理しきれない莫大な冊数の古本を売っていて、15世紀の本もあるとか。
デジタル化が進む世界に、でもやはり大切に守るべきアナログの世界がある。
亡くなった人の蔵書が、こうして大切に人から人へ読み継がれるという話を見て、いいなぁ、日本人の失いつつある感覚だよな、と思いました。

…という脱線はおいといて~~。

タイトルの本、昨日やっと目を通しました。
まだ、じ~~~~っくり読んだのは途中までですが、
10人のいろんな職業の着物達人or入門者の方が、いろんな着物ライフ、着物への思いを語っておられます。

全て、個性的で素敵な話(こちらも上の「古本」の話に通じるな~~)なのですが、
今まで読んだ中で、特に印象に残ったのは、一般の主婦、伴久子さん。

多分、70歳くらいとお見受けしますが、
まず、彼女の最初のページに、かわいい手毬のアップリケが施された帯の写真が目に付きます。
これは、ご主人のネクタイをアップリケにされたものだそうです。
亡くなったご主人と一緒にいつも居られるように…。


その昔、藍の紬が無性に着たくなった伴さん、ある呉服屋さんのウィンドウで、とある反物に一目ぼれされます。
ご主人に相談されたところ、「買いなさい」と仰って、そこからその藍の紬は30年以上伴さんとともに生きてきたのだそうです。

全体の色が薄くなり、よく着る為、裾が擦り切れ、それを上げて修理されるため段々丈が短くなり…
でも、まだまだ着物に命が宿っているので、洗い張り(一度ほついて洗い、仕立て直すこと)を施し、
短い丈の道中着(着物のコート、膝丈くらい)に仕立て直される計画なのだそうです。
(この本は古いので、多分、すでに道中着として愛用なさっていると思います)

既に亡くなったご主人との思い出の着物、
大切にいつくしみ、手入れし、藍の色はしっとり落ち着き。どれだけ伴さんの愛情がそこにこめられていることか。

ご主人が外交官だったので、ご年配の方にしては珍しくパンやお菓子を焼かれる女性なのですが
和裁もされるのですね。
他の紬も、擦り切れたものは、袖を短くして、割烹着みたいにゴムをいれ
裾も短くされ、、、、こうすればお客様の前にも、ちょっとした外出にも着られる。。


「物を大切にする」
「丁寧に生きる」
「愛情をこめる」

2~3ページの短い記事から
そんな当たり前のこと、でも今の私達にできないこと、を勉強させられました。
何だか、涙がこぼれそうになりました。

***

他の染色家の方も、お祖母さまのとお母様と親子三代で誂えた大島を、
今はご自分と二人のお嬢様の3人で着る事が、何よりの孝行だ、と仰っていたり。

以前の記事で、森田先生の「着物は自分の中身と歴史を表現すること」という言葉、
そして、トビウオさんの「着物はその人の生き方にも通じる」という言葉をご紹介したと思います。
それはまさにこういうことなのか、と、着物を愛する方々の行かれる道の、あまりの奥深さに、
インスタント使い捨て世代の私は、ため息がでるばかり。

手先が不器用で、これっぽっちも和裁を習いたいとは思わないけど、
着物は(洋服も、なのかな?)楽しんで着る、だけじゃなく、
「代々の人々の思いを大切にする、自分自身も丁寧に受け継ぎ次の代へ繋ぐ」ことがあるような気がします。


miyaさんに教えて頂いた、ターシャの世界やベニシアさんの生活。
何だか、そこにあるのは、和風(日本人)か、イギリス風(イギリス人)か、という表現の仕方が少し違うだけで、実は本質的に全く同じものではないかな~、と感じました。



丁寧に生きる、、ってこと。


かつて買い物依存にはまり、身の回りに物をごったがえらせ、使うか使わないかわからない物にあふれた家に住むむ私。
そして、相変わらず、物欲、買い物欲、執着心にまみれた自分。

どうしたら、もっとひとつひとつのものを大切に、生きられるのだろう。
子供の頃は、そうして「自分だけの宝物」をいつくしみながら生きていたのになぁ。


「着物を着る」という表面的なことだけでなく、生きること全般について、
いろいろ考えさせられる本との出会いでした。
薫さん、ありがとうございました。



十人十色の着物がたり十人十色の着物がたり
(2004/10/22)
主婦と生活社

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