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皆さんご存知の通り、去る12/5に18代目中村勘三郎さんが57歳で亡くなりました。

歌舞伎好きな私、中でも、先代17代目の勘三郎時代から、中村屋が一番贔屓でしたので、
その日から、ずっと信じられないような、でも追悼番組を見まくって、それらがひと段落して
胸に大きな穴があいたように、ずっと空虚な気持ちが埋まりません。

中学生になった時から御園座に毎年連れて行ってもらうようになって、
普通になんとなく見ていた歌舞伎。
それを「ああ、歌舞伎ってこんなに面白いのか!」と初めて気づかせてくれたのが、
先代の勘三郎だったのです。

高校2年生の時、現時蔵の襲名があり、それを同級生と二人で三等席で見に行きました。
その頃は今と違って、席も厳しくなく、要領のよい友人について、幕間ごとにだんだん前の席へ。(^_^;)
最終的には2階の一等席の端っこで見てました。(^_^;)

その時の出し物に、先代の「松浦の太鼓」がありました。
忠臣蔵の吉良邸の隣に住む殿様の話で、討ち入りにいかない浪士達にいらいらと気をもんでいます。
そこへ討ち入りの知らせ。よくやった!と、馬を引いてこさせ、加勢にいくという殿様を家臣一同止めるのですが、
その殿様の性格の愛嬌のあること、人情のあること、
私は、自分が舞台の上で、殿様の馬を止める家臣の一人になったような錯覚さえ覚えました。
その時から、本当に歌舞伎好きになったと言えます。

当時勘九郎だった18代目については、
同じく先代主演の「籠釣瓶花街酔醒」という演目で、絶世の美女、花魁「八ツ橋」の情夫・栄之丞を勘九郎が演じていました。
後ろ姿でさっと着替えるシーンがあるのですが、失礼ながら、イケメン・美男とは言い難い18代目、
でもその着替えのシーンが色っぽく、立ち居振る舞いが、ものすごくいい男、色男で、惚れ惚れなのです。
母と、これはいいね!と、その時からファンになりました。

大学生の頃、柳橋の辺に大きな電気屋さんがあって、
そこの社長が勘九郎(18代目勘三郎)の贔屓だったようで、
3年くらい連続で、「勘九郎を囲む会」という集いが1時間くらいありました。
一緒に写真とったり、質問会があったり、くじ引きで商品をもらったりする会で、
芝居の合間をぬって御園座から当時の勘九郎がかけつけてくれました。

最初の年、一人でポツンと行ったら、エレベーターでなんと勘九郎と一緒に!
私に「何階ですか?え7階?それはどうもありがとうございます」と丁寧に挨拶してくれました。
当時は若くて図々しくないのと人見知りもあったのか、カチカチになってしまって
何もしゃべれなくて残念な思い出です。握手してもらえばよかった。。

気を取り直して、翌年、母と母の従姉妹と3人で出席。
その時は電気屋さんが出してくれた電気ストーブが当たりました。
会の終了後、苦労してタクシーに景品を載せていると、
近くでタクシーに乗ろうとしていた勘三郎が降りてきて、
「返ってお荷物になってしまって、申し訳ありません~」と丁寧に愛想よくお辞儀をしてくれました。

テレビで、気さくで気取らなくていい人、と皆さん言ってますが、
ほんとにそうなんです。一ファンにも全く気さくに、腰が低くて素敵な役者さんでした。

            さらに翌年で、getしたサイン入り団扇です。

            utiwa.jpg


踊りが本当にうまくて。
間が本当によくて。
心打つ芝居のできる人でしたよね。
そして新しいチャレンジ意欲もすごくて。
この人の芝居なら、この人の演目なら裏技らない、絶対面白い、見たい!と思わせてくれる信頼できる、ワクワクできる役者でした。

でも、勘三郎の舞台、あんまり生でたくさん見てないのです。
30代に一時期芝居離れの時期があり、
年に1回の御園座は見に行きましたが、東京や大阪京都などにでばって見ることはありませんでしたので、
たくさん見ることができなかったのです。
コクーン歌舞伎、見たかったなぁ。
まだお互いに若いし、いつだってこれから見れると思っていました。
まさかこんな日がこんなに早く来るなんて!!

「さよなら歌舞伎座」のお正月に母と歌舞伎座で、勘三郎の「娘道成寺」を見られて本当によかった。
最後に生の舞台で見たのは、これも母と、2年前?御園座の17代目追悼舞踊の「連獅子」でした。
連獅子が大きな話題になった頃、厚生年金会館で見て大感激だったのですが、
一昨年?は、息子ふたりもさらに上達して、本当に素晴らしい舞台でした。
私も多くのお客様と一緒にスタンディングオーベーションで、一等席なのに
「中村屋~!!」と叫んでいました。

あんな役者さん、いない。
少なくとも、私が生きているあいだには、私の中で彼を超える人は出てこないと思います。
(もちろん素晴らしい人がたくさんいるのは承知で)
今は、歌舞伎を見に行く楽しみが半減した…くらいの落ち込みです。

それでも、新しい勘九郎が踊りが素晴らしくうまく、お父さんにソックリで
先が楽しみなのが何より。また七之助も上達してきたし、
兄弟仲がいいので、中村屋をこれからも贔屓に盛り立てたいと思います。

まだご冥福を祈ることができません。
多くの友人の方々がおっしゃるのは無理ありません。一ファンがそうなんだから。
いつまでも、追悼番組を繰り返し見ています。
これからDVDも買おうと思っています。


勘三郎さん、永遠に…

(鏡獅子にしようと思ったけど、最後に観た『連獅子』を)

You Tube「追悼十八代目中村勘三郎「連獅子」4」
type100gさん、Thanks



(3:58ところで獅子が登場します)





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